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すみだ北斎美術館 見方行き方詳細ガイド

2021年1月23日

江戸東京博物館から東に伸びる道を少し歩くとすみだ北斎美術館があります。

この場所に作られたのは、北斎生誕の地と言われているからです。

オープンから1年がたち、2018年春の今は、平日の午前中ならあまり混雑しなくなりました。

展示室に自分たちを含めて3組しかいないとか、運が良ければそれくらい空いている状態で観覧できます。

葛飾北斎は本所割下水の生まれ

葛飾北斎生誕の地高札

北斎の生まれた家は、本所割下水だったと伝えられています。

「割下水(わりげすい)」というのは、江戸時代に作られた、雨水を流すための排水路です。

割下水の詳細はこちらに

その本所割下水。

現在の北斎通りを通っていました。

北斎通り」と名がつくまで、あの道路は長らく「南割下水通り」で通っていたそうです。

※北割下水は今の春日通り

すみだ北斎美術館

建築家妹島和世氏の設計によるすみだ北斎美術館は、小ぶりな建物ながら、北斎らしい楽しさが満載の美術館です。

エントランス前の足元に北斎漫画が!贅沢な気分です(笑)

すみだ北斎美術館前の北斎漫画

常になにかの企画展をやっていて、企画展のチケットで常設展示も見られます。(常設だけを見るチケットもあり)

エレベーターに乗って、企画展を先に見るなら3Fへ、常設展から見るなら4Fへ。

3F企画展

すみだ北斎美術館しりあがり寿 -

これまでの企画展は、ここで見られます。
すみだ北斎美術館-過去の企画展

展示がされているだけでなく、テーマに沿ったイベントや講演が多く催されているのが、すみだ北斎美術館の特徴です。

この日の企画展は、しりあがり寿氏の「ちょっと可笑しな ほぼ三十六景」

富嶽三十六景のしりあがり寿氏版が展示されていました。

これに先立って、しりあがり氏が立体の赤富士を作るライブパフォーマンスが行われていたのですが、この日は、3F展示スペースのモニターでその録画を見ることができました。

白い巨大な布が、しりあがり氏の手によって少しづつ朱色に染まり、赤富士になっていく過程は、とても楽しく、迷いのない筆さばきは「さすが」の一語でございましたです、はい。

これまでの催しはこちらに
すみだ北斎美術館-過去のイベント

4Fは常設展

富嶽三十六景

3Fと4Fは、らせん階段でつながっていて、この階段にも展示物があるのでお見逃しなく

さて4Fです。北斎です。

4F常設展には、葛飾北斎の作品が時系列に並んでいます。

北斎は、子供のころから才能の片鱗を見せています。

そして版画を彫る仕事を経て、絵師勝川春章に入門すると次々に絵を描き、やがてあの「北斎漫画」を発表、世界美術史を彩る不滅の名作集「富嶽三十六景」、怪談を北斎らしいユーモアを交えて切りとった「百物語」へ。

しかし北斎は、こうした業績に飽き足らず、絵の道を追求します。

金銭には興味がなく、身なりや住居にも頓着せず、ひたすら筆を振るい続ける北斎は、画狂と呼ぶにふさわしい、絵だけの男、描くことにその魂を捧げつくした稀代の天才でした。

死の床で

『天があと5年の間、命保つことを私に許されたなら、必ずやまさに本物といえる画工になり得たであろう』

と言ったという北斎の目指していた境地は想像するよりほかなく、また凡人には想像すらできない世界でしょう。

4F常設展を順に見て一周すると、そんな北斎の生涯を垣間見る気持ちになれます。

展示室中央には、タッチパネルモニターが設置されていて、このモニターで北斎漫画が見られます。絵の中に富士山を探すゲームなどもできるので、事情の許す方は、空いている平日に行くのをお勧めします。

展示室には、狭い部屋で絵を描いている北斎と、それを横で見ている娘の阿栄(葛飾応為)の模型も。

門人の描いた絵から等身大模型を作ったものだとか。動き出しそうで怖いリアル模型です。

そして評判通り部屋が汚い(笑)

1F図書室

すみだ北斎美術館図書室

1Fのエントランスの反対側はライブラリィです。

葛飾北斎関連資料が揃っていて、貸し出しはしてもらえませんが、コピーはできます。

図書室へは、エントランスを通らずに入れるようになっていて、図書室へ入るだけなら無料です。

1Fミュージアムショップ

ロビーのミュージアムショップは、あまり広くはありませんが、北斎関連の書籍や図録が充実しています。

北斎絵葉書や北斎クリアファイルなど、美術館のショップによくあるアイテムは一通り揃っていて、北斎漫画にふきだしのついたメッセージ用のメモだとか、面白グッズも。

スヌーピーが神奈川沖浪裏↓でサーフィンしている絵の手ぬぐいと一筆箋がありました。

著作権フリー「富嶽三十六景」

 

あやうく買うとこだったわ(笑)

他に北斎キャンディーだとか北斎ゴーフルだとかのお菓子系が売られています。

1,000円前後で買える菓子折りが多いです。

お中元やお歳暮にはちょっと安すぎるけどお土産にはちょうどいいくらいの価格帯とでも言いましょうか。

北斎がま口、北斎トランプ、北斎マスキングテープ…なんかもあります。

ところで…

北斎美術館にカフェがあったらすごくいいなと思うのですが、館内にカフェはありません。

休憩スペースならありますが…

地下1Fコインロッカーと自動販売機

地下に自動販売機と長椅子があり、ここでちょっと一休みならできます。

すみだ北斎美術館自動販売機

コインロッカーも地下にあります。

100円入れてロック、出すときに100円戻ってくるロッカーです。

すみだ北斎美術館コインロッカー

トイレと授乳室も地下にあります。

すみだ北斎美術館へのアクセス

住所は

両国駅からの行き方

JR/都営大江戸線両国駅が最寄です。

  • JR両国駅からは、東口に出て駅前の道を左へ。絵の描かれた壁の横を通って高架橋をくぐる形で左折、少し歩くと江戸東京博物館があります。
  • 都営大江戸線両国駅からは、A4出口に出てください。江戸東京博物館の前に出ます。

////ここから共通です。

江戸東京博物館の前はT字路になっています。T字の縦棒にあたるのが北斎通りです。

北斎通りを進むと右側に緑町公園があり、

すみだ北斎美術館_緑町公園

公園の奥の銀色の建物がすみだ北斎美術館です。

すみだ北斎美術館_緑町公園 夏

循環バスすみまるくん

すみだ循環バスすみまるくん

墨田区内循環バス「すみまるくん」と「すみりんちゃん」が、美術館前に停まります。

バス停は、「すみだ北斎美術館前(津軽家上屋敷跡)

すみまるくんバス停_すみだ北斎美術館前

東京スカイツリーから北斎美術館へ行くなら、「春慶寺前(東京スカイツリータウン前)」から循環バスすみまるくんorすみりんちゃんに乗ると10分か15分くらいです。

逆に北斎美術館からスカイツリーに向かう場合もすみまるくんがおススメですが、この場合北斎美術館前から乗ってしまうと、ぐるっと遠回りすることになるので、北斎通りを少し東に(江戸東京博物館から離れる方向へ)3分くらい歩いた交差点にある「野見宿禰神社(のみのすくねじんじゃ)入り口」から乗るほうが楽です。

すみだ北斎美術館-能見の宿祢神社入り口バス停

 

野見宿禰神社(のみのすくねじんじゃ)入り口の停留所は、北斎美術館から4つ目の交差点を右に少し入ったところにあります。

野見宿禰神社の前を通り過ぎてさらに二つ目の交差点を右です。神社を通り過ぎたところなので気を付けてください。

神社前を通過してこのお地蔵さまの角を右です。

能見宿禰神社入り口への曲がり角のお地蔵様

すみまるくん、すみりんちゃんは、乗った距離に関係なく大人100円、子供(小学生以下)50円、一日乗車券300円。
15分に1本の間隔で運行しています。

すみまるくん路線図時刻表等はこちらに

駐車場はありません

清澄通り(江戸東京博物館前の通り)を少し浅草方向へ進むと右側にコインパーキングがありますが、それほど多くの台数を停められるスペースではないです。

できるだけ電車かバスを使ったほうが便利だと思います。

※身体障がい者用駐車場は1台分あります。

すみだ北斎美術館のご利用時間・料金

営業時間

著作権フリー作品「富嶽三十六景」

開館時間は9:30~17:30(入館は17:00まで)

月曜休館(月曜が祝日の場合は開館。翌営業日に休館)
年末年始も休館です。

チケット

常設展
一般 400円 団体 320円
高校、大学、専門学校 300円 団体 240円
65歳以上 300円 団体 240円
中学生以下 無料
年間パスポート 3,000円

企画展は、企画ごとにチケット代が違います。
(大体600円~1,000円くらいです)

常設展のチケットでは常設展しか見られませんが、企画展のチケットなら常設展も見られます。

企画展の前売り券は

第一ホテル両国
東武ホテルレバント東京
両国ビューホテル
産業観光プラザ すみだ まち処
吾妻橋観光案内所
両国観光案内所

で買えることは買えますが、大体いつも定価での販売です。
割引になったことないんじゃないかと思います。不確かですが。

ご近所美術館相互入場割引情報

著作権フリー富嶽三十六景

施設 条件 サービス
江戸東京博物館 半券、年間パスポートの提示 常設展に団体料金適用
郵政博物館 半券提示 1回無料(2021年3月末まで)
すみだ水族館 半券、年間パスポートの提示 団体料金適用(2021年3月末まで)
刀剣博物館 半券提示 1割引(2021年3月末まで)

※江戸東京博物館、刀剣博物館ともに北斎美術館同様、原則月曜休館です。

「富嶽三十六景」の400ピクセル小型画像は著作権フリーです。ここにあります。

 

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