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しだれ桜の六義園|アクセス・チケット・お土産・注意点など

2022年7月25日

六義園は、五代目将軍徳川綱吉の時代に川越藩主柳沢吉保の下屋敷として造園された回遊式築山泉水の大名庭園です。

川越藩主三代目信鴻(のぶとき)の死後、一時庭園が荒廃しますが、四代目保光が巨費を投じて復旧させました。

庭園を囲む赤れんがの塀が建てられたのは、明治に入ってからです。

六義園を買った三菱財閥初代総裁岩崎弥太郎が、庭の再整備とともにこの壁を造りました。

その後岩崎久彌の代で東京市に寄付され、特別名勝に指定されています。

染井門

しだれ桜の六義園。

普段は開いていない染井門から入りました。

六義園_染井門

桜の季節には、こちらの門も開いています。

普段は正門だけ。

門を入るとすぐに目に入る赤い野点傘と長椅子が、日常とのモードチェンジを促します。

さあ!ここから江戸の三大名園のひとつ、六義園ですよと。

六義園染井門入り口

※江戸三大名園は、六義園、小石川後楽園、蓬莱園です。

千里場

染井門から左にまっすぐ続く道があります。

千里場と名付けられたこの道は、馬の走る道、馬場だった道です。

道の両側に木が植えられていて、この道からは庭園が見えません。

正門から入ると気づかない通路かもしれません。

ここにはオトメツバキが咲いていました。

六義園_千里場オトメツバキ

千里場の終点近くでは、両側の木が竹に変わります。

竹林をぬけるとパッと視界が開けて、休憩処が目に入ってきます。

お土産屋さんも。

桜染めのスカーフだとか、桜アイテムが売られています…が、

売店越しにもうアレが垣間見えているので、気もそぞろです。

お店は後、まずアレを見なきゃ。

六義園お土産桜染め

開園間もない時間に着いたので、今ならまだ人も少ないのですが、この季節はすぐに混雑してしまいます。

取り急ぎお土産処の先へ進みます。

六義園_しだれ桜

六義園のしだれ桜です。

六義園_しだれ桜2

微風にそよぐ枝。

しだれ桜の枝はこんなに細いのですね。

細いからこそしだれるのですが(笑)

間近で見られますが、「枝には触れないでください」と、六義園から注意が出ています。

六義園_しだれ桜3

このしだれ桜はエドヒガンを枝が垂れるように品種改良したもの。

薄紅の花びらが5枚。ソメイヨシノより1週間くらい早く、お彼岸の頃に咲く花です。

宜春亭と心泉亭

しだれ桜を通過して園路を進みます。

生まれる国は誰にも選べません。

なのに私はなぜこの国に生まれることができたのか。

そんなことを思いながら、気品ある大名庭園を眺める春の朝なのでした。

六義園_玉藻磯手前の芝生

芝生の向こうに見える宜春亭(読み方は「ぎしゅんてい」)

六義園_宜春亭

さらに少し行くと心泉亭(読み方は「しんせんてい」)

六義園_心泉亭

このふたつの茶室は、借りることができます。

詳細はこちらに→六義園:集会場(有料予約制施設)

滝見茶屋

染井門のちょうど反対側まで来ました。

あずまやの奥に渓流が造られています。

六義園_滝見茶屋

心地よい水音がしています。

夏にはここで涼んでいたのでしょう。

六義園_滝見茶屋河原

色とりどりの鯉が集まっていました。

六義園_滝見茶屋鯉

吟花亭のしだれ桜

六義園第二のしだれ桜と呼ばれる吟花亭のしだれ桜。

六義園_吟歌亭のしだれ桜

吟花亭は、跡地があるだけで部屋は現存していません。

徳川綱吉の娘鶴姫がお花見したという、こちらのしだれ桜は、あまり混雑しない場所で静かに咲いています。

つつじ茶屋

六義園は、和歌の浦を模して造られた庭園で、海と山を再現しています。

池の見えないこの辺りは、山の風景です。

見上げるくらいの小高い場所につつじ茶屋があります。

六義園_つつじ茶屋遠景

つつじの木で造られたあずまやは、当時のままの建物です。

六義園_つつじ茶屋

藤代峠

六義園_藤代峠

名前の通りつづら折りになった小道を登ると、池を見渡すことができます。

六義園_藤代峠から見た池

紀川

藤代峠のふもとからは、池のほとりまで行くことができます。

六義園_紀の川

ツートーンのクールな水鳥がたくさんいました。

六義園_キンクロハジロ

キンクロハジロという鳥だそうです。

休憩処と六義園土産

意外に飲食が充実しているのも六義園の特徴です。

一周廻ってゴール地点近くにも、茶店があります。

六義園のちょっと休憩、ちょっと飲み食いスポットは、全部で3か所。

正門近くの売店(店前にテーブルとベンチあり)と、ここの茶店(屋根アリ)、池の向こうの吹上茶屋です。

ここの茶店ではコーヒーやビールだけでなく抹茶を飲むことができます。

六義園土産はオリジナル商品ばかりです。

六義園_桜チョコレート

桜のチョコレート。

さくらせんべい、桜のかりんとう、さくらジャム、さくら羊羹などなど。

六義園_桜せんべい桜羊羹桜かりんとう桜ジャム

桜のジャムは、見た目もキレイでお土産に喜ばれそうです。

桜を絵付けしたコーヒーカップや湯飲みが1,300円から1,800円くらいで売られていました。

手作りで一つ一つ絵柄の違う陶器です。

さらに進むと最初に見た売店コーナーです。これで園内を一周しました。

六義園名物三福団子

六義園_三福だんご

これが三福団子。ゴロンと大きい六義園名物の串団子です。

くるみ味噌、醤油、黒糖きなこの3種類からソースを選べます。

売店前のスペースにテーブルとベンチが並んでいるので、そこに座って食べられます。

平日午前中なら余裕で座れる感じです。

甘酒と桜ジェラート

六義園_さくらジェラート

三寒四温の春らしく甘酒やおでんとジェラートが一緒に売られています。

桜ジェラートと抹茶ジェラート。どちらもおいしそうです。

メニューはこんな感じです。

梅酒の甘酒割り(笑)どっちをどっちで割っているの?

六義園_売店メニュー

六義園一周の所要時間は、堪能して1時間くらいでしょうか。

吹上茶屋によったり、休憩処でゆっくりしたりすると1時間半かな。

5時間いても怒られることはありませんが(笑)

しだれ桜のライトアップ

桜のシーズン中は、夜間のライトアップがあります。

(日程は春に発表)

夜桜ライトアップ期間中は開園が21時まで延長されます。(入園は20:30まで)

しだれ桜開花状況専用電話番号が用意されています。
03-3941-6277(24時間応答)

開花状況は六義園のツイッターアカウントでも知ることができます。

年間を通じて、花の見頃がTwitterでアナウンスされるのでフォローしておくと便利です。

六義園へのアクセスetc庭園データ

六義園_開園時間入場料

開園日と開園時間

9:00~17:00(入園は16:30まで)

※桜の時期やゴールデンウィークなど、開園時間が延長されることがあります。

定休日はありませんが、年末年始(12月29日~1月1日)は休園です。

六義園へのアクセス

住所は東京都文京区本駒込6-16-3です。

JR/地下鉄南北線の駒込駅が最寄駅ですが、JR巣鴨駅、都営三田線千石駅からでも遠くはありません。

JR駒込駅なら南口

南北線駒込駅なら2番出口

JR巣鴨駅なら南口

都営三田線千石駅ならA3出口

から出てください。

駐車場はないので、電車でどうぞ。

庭園ガイド

庭園ガイドは、通常土日祝日の11:00と14:00からですが、桜シーズンなど人出の多い時期は平日でもガイドさんのいる日があります

庭園ガイドは無料。大体1時間くらいで六義園の歴史や園内の見所を説明してくれます。

六義園の英語事情

英語での庭園ガイド

英語の話せるガイドさんは、原則第1第3日曜の11:00と14:00からスタンバイしています。

英語ガイドも繁忙期には上記と別の日に受けられるかもしれません。

日本語・英語の庭園ガイド実施日程の確認は 03-3941-2222 まで。

案内ボードに英文も記載

六義園の園内には、見所ポイントに案内の立札が出ていますが、英文での解説も記載されています。

六義園_園内の解説英語

六義園_園内の解説英語kak

六義園パンフレット英語版

庭園入り口には、パンフレットの英語版も置いてあります。

ここからPDFをダウンロードすることもできます。

Rikugien_Pamphlet(English)

六義園パンフレット(日本語)

公式サイト英語版

英語版公式解説ページ

靴にちょっと注意

庭園内はやや粘土質の土の場所が多いです。

雨の後は、かすかにぬかるんでいます。

また、園内の藤代峠は天然の石で作った階段を上がっていく感じになります。

かなりゴツゴツしてスニーカーでも足元に気を付けないと危ないくらいです。

あの峠はヒールの高い靴ではちょっと苦しいと思います。

藤代峠の頂上からの眺めは、六義園で最も美しい眺望と言われる絶景です。

峠に登らないともったいないので出来るだけ歩きやすい靴でお出かけください。

六義園でできないこと

  • ペットを連れての入場
  • 混雑時、混雑する場所での三脚を使った撮影(通常はOKです)
  • 植物採集、動物採集
  • アルコール類の持ち込み
  • ピクニックシートなど敷物の使用

園内でビールや甘酒を買うことはできますが、お酒を持ち込むことは禁止です。

つまり、「お花見始めないで下さいね」ということと思います(笑)

六義園入園料とお得情報

個人 団体(20名以上) 年間パスポート
(六義園のみ)
年間パスポート
(9園共通)
一般 300円 240円 1,200円 4,000円
65歳以上 150円 120円 600円 2,000円

※都内在住在学の中学生と小学生以下は無料です。
※身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳持参の方と付添の方は無料です。

※みどりの日、都民の日(10月1日)は全無料。

旧古河庭園との園結びチケット

六義園と旧古河庭園園結びチケットがあります。
400円で、六義園と旧古河庭園に一度ずつ入園できるチケットです。

六義園と旧古河庭園は、こういう距離ですので。

JR駒込駅_六義園と旧古河庭園

画像はJR駒込駅南口改札前の案内。

駅から南へ500メートル行くと六義園、北へ800メートル行くと旧古河庭園です。

こういう↓チケット。

六義園_旧古河庭園園結びチケット

一枚のチケットで両側に六義園と旧古河庭園のもぎり券がついています。

上の画像の園結びチケットは、六義園のほうだけ使った状態です。

使用期限はないので、「いつか旧古河庭園も」と思っている場合はおトクです。
(旧古河庭園の入園は150円)

通常チケット、園結びチケットでの再入場はできません。

年間パスポートの9庭園というのは都立の9庭園のことです。

9庭園の入場料は以下のとおりなので、年間パスポートを買うほうが安くあがりそうならぜひ。(各庭園のチケット売り場で買えます)

入園 年間パスポート
浜離宮恩賜公園 一般 300 1,200
65歳以上 150 600
六義園 一般 300 1,200
65歳以上 150 600
向島百花園 一般 150 600
65歳以上 70 280
旧芝離宮恩賜公園 一般 150 600
65歳以上 70 280
清澄庭園 一般 150 600
65歳以上 70 280
殿ヶ谷戸庭園 一般 150 600
65歳以上 70 280
小石川後楽園 一般 300 1,200
65歳以上 150 600
旧古河庭園 一般 150 600
65歳以上 70 280
旧岩崎邸庭園 一般 400 1,600
65歳以上 200 800
園結びチケット
浜離宮恩賜庭園&旧芝離宮恩賜庭園 一般 400
65歳以上 200
六義園・旧古河庭園 一般 400
65歳以上 200

東洋文庫ミュージアムと六義園のコンビチケット

六義園_東洋文庫ミュージアムコンビチケット

東洋文庫ミュージアムは、本の博物館で六義園と通りを挟んで隣にあります。

どちらも岩崎久彌氏の寄贈によるものというつながりから、六義園とのコンビチケットを販売しています。

東洋文庫ミュージアムの入場料は900円、六義園は300円ですが、両方に入場できるコンビチケットは1,000円です。

また、六義園の半券提示で東洋文庫ミュージアムの入場料が700円になります。

 

JR駒込駅の発車のメロディが「さくらさくら」であることからわかるとおり、駒込は桜の町です。

春は駒込へ。

六義園 季節の花の見頃情報など

花の開花状況や、茶店の新メニューなど、最新の情報は公式サイトではなくツイッターの六義園アカウントでアナウンスされます。

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